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雑多に色々

転職希望理由(現職組織の課題など)をまとめた

はじめに

ここ1年半ほど転職活動を始めたり止めたりを繰り返している。
ちょっと良い話を聞けたりすると、これまでの課題感とかすっ飛ばして忘れてしまい、ちょっとしてから課題を思い出してうわぁ…となってしまう性分なので、何に問題・課題を感じて転職活動や改善活動を始めたのかをまとめてみた。
改善活動を続ける上での振り返りや、転職面接前に採用担当者に見てもらう、とかに使うつもり。
ただ、日々状況は変わるので、履歴は残しつつ、適宜変更しようと思う。

組織文化が良くない

新しいことを学ばない・現状維持志向が大多数

とにかく新しいことをしない、知らない、知る気がない人が多い。 だもんで、技術・組織マネジメント等の話をしても、話が合わない。
※極々一部ですが、そうではない人もいます。極々一部。

教えて貰って当たり前精神

前項目に関連。自分であまり調べないし、教えて貰えて当たり前な感じ。 これは1次請けSIerとかレガシーな大企業とかに特有な気がしている。

具体的なお話
Excelでのスケジュール・課題管理から脱そうとRedMineを構築し、メンバーに展開しようとした時に「使い方を教えてくれたら使うで」と言われた。

ググったら出てくるようなツール・情報でもこのレベル。 キツイ言い方ではなかったけど、一生懸命調べて改善しようとしてやってる身からすると非常に腹立たしい。

外(コミュニティ・勉強会)に出ない

多分趣味に忙しいんじゃないかなー。 セミナーとかには、たまーに出てる感じやけど、出てる人はほぼ固定。

マネジメント層

学びへの姿勢が…

マネジメント手法やリーダーのあり方を勉強する気をあまり感じない。
改善活動の中で、エンジニアリング組織での一般的な考え方(心理的安全性,1on1,OKR等)をどうやって知ってもらうかを考え、 「エンジニアリング組織論への招待」をABD(ActiveBookDialog)で読書会を開催し、「心理的安全性」という言葉を部門長や社員に知ってもらった。 しかし、後日、ビアバッシュで「心理的安全性」について話してもらった時に「心理的安全性が上がれば品質が上がる」と言っていた。当然だが直結する物ではない。
そして、当日は絶賛していたが、「エンジニアリング組織論への招待」は買ってない・読んでないらしい。 本当に有用だと思ったのなら、書籍を買って読むし、「心理的安全性」というキーワードで調べたりするはずだが、全くしていないとしか思えない。つまり、有用だと思っていない。 思ってないならそう言えば良いのに。

組織をより良くする(マネジメントする)気がない?

部門長は機嫌の悪いことが多く、相談に行った時にややキレ気味なことも多い。 なので、機嫌の良い悪いを見える化することを提案して、ビアバッシュの席では了承していた。 しかし、実際に作って渡そうとしたら「それいる?」「社内チャットでステータス変えたら良くない?」という返事が。。。
なお、物理的に見えることで、アクションが早くなったり、それ自体が心理的安全性を上げる効果があることは、以前タスクボードを導入した時点で話をしている。 気恥ずかしいのは分かるが、そんなこと言ってて組織をより良く出来ると思ってるのだろうか。

メンバーを人として見ているか?

2017年1月頃に「1・2年以内に辞めるつもりだ」ということと、理由は「SI事業と自分の考え方が合わないこと」「モノ作りもしたいこと」と話していた。
それを踏まえて、、、
弊社では秋に、今の仕事が合っているかを申告して面談する制度がある。2018年の秋に、異動を強く希望する意思を改めて表明した。
当然面談となるのだが、その面談の場で、「コレ(異動希望)がいつまでも変わらへんねんけど」という言葉が最初に出てきた。 前回話をしてから随分時間は経っているが、以前に理由は説明しているし、その申告書にも書いている。 にも関わらずこういう発言が出てくるというのは、部下を人として見ていない、もしくは無機的な駒・モノと考えているとしか思えない。 そしてそれはつまり、彼は、部下の考えていることや意思とは向き合う気が全くないとやっと気が付いた。

環境・待遇・制度

家から遠い

以前は路線1本40分くらいで通勤できたのに、事務所が移転した今は乗換2回で1時間半~2時間近くかかる。 座れれば自分のPCで勉強したり出来るので、そういう意味じゃ良いのかもしれない。 また、梅田からも遠いので、勉強会に参加し辛い

未だにPCがWindows7/32Bit

2012に入社した時のPCで、Windows7の32Bitなのでメモリ4GB。そしてDockerがToolboxすら入らない。
他にも、エクスプローラ開こうとしたら待ちになったり、Slack立ちあげたら酷いことになるとか。 数年前に会社が傾いた影響で、グループ全社でPCリプレース禁止なよう。 スペックが低いのは、Excelerばかりなので要らないから、の様子。
いやいやいや、IT企業ですよね??

2018/12/21 追記(いきなり)
ずっと文句を言ってた甲斐あってか、Windows10 Proを割り当ててもらいました。
ただ、20人くらいいる部署の中で、何とかgetした2台の内の1台らしく、周りのメンバーにちょっと申し訳ない。。
メモリ8GBとやや心もとないですが、色々入れたいものを入れて、使えるか試してみよう。

社内LANが死ぬ程遅い

グループ統一の社内プロキシサーバーが貧弱すぎる。 具体的に困っているのは、

  • ブラウザでProxyのConnectionエラーが頻発する。頻発する。
  • 最近はAWSで仕事をするので、めちゃくちゃ効率が悪い。
  • AWS BlackBletなんかのビデオを見ようにも、途中で切れて2度と繋がらない。
  • 他社も同じかもしれないが、かなりポートを閉じられている。
    • SSHForwardめんどくさい
    • pipやnpm繋がらない(申請すれば行けるけど、単純にメンドイよね)
    • Amazon WorkSpacesやChimeも繋がらない

リモートワーク不可

勝手にやったことはあるが、不可。そのくせテレワークデイか何かの賛同企業だったりする。

フレックスがない

家庭の事情などでちょっと遅れそうなら午前休確定。有り難い時もあるが、忙しい時は自分が辛い。

良い面にも触れておく

非管理職は早く帰れる

昔労基に入られたか何かで、労働組合が強く、残業を抑制する文化になっているので早く帰れる。ただし、管理職(課長)になると途端に残業の山になる。 このおかげで、ちゃっちゃと帰る習慣が身に付いたのは本当に良かった。前職では(ダラダラと)残業してスケジュール遅延をリカバリしていたのは間違いないので。 逆にパートナーさんに何でも振りそうになってしまったのはマズい。

会社事業と自身の考え方の不一致

ここから先は、現職組織の課題というよりも、事業と自分の考え方が合わないなぁという部分なので、正直どうしようもない。

前提:SI事業の定義

SIerは、事業会社(以降ユーザー企業)を顧客として、顧客のシステム構築を行う。当然ながら、ユーザー企業とは異なる企業体で、事業(収益)モデルも異なる。 また、工数が大きくなれば大きくなるほど売上が上がるモデル(人月商売)になっている。 つまり、作る必要のない(要らない)機能も作った方が売上には貢献する。

自身の考え方

ユーザー企業は自身が使用するシステムを内製するべきと考えている。 少なくとも、パッケージ・サービス・内製・受託発注の判断ができ、推進できる必要がある。 また、SIerに発注するにしても、ソースは納品してもらうべき。(弊社は基本的に納品していない)
理由は、SIerには後述するような性質があり、SIerに依存してしまうとユーザー企業の事業推進・収益向上などに寄与できないと考えているから。

売上至上主義

一応「顧客第一」と言っているが、しかし、実態は「売上第一」と認識している。 そのシステムを開発・導入することで、ユーザー企業がどれだけ費用削減ができたのか、もしくは売上が向上したのか、本当のところは分からないし、知る機会はほとんどないし、基本的に興味もないように見受けられる。
※事業モデル上、仕方がない部分もあるし、全てのSIerが同様だと断定はできないが、少なくとも現職・前職ではそうなっている(た)。

具体的なお話
フルスクラッチで構築する必要のないシステム提案を部門長が進めていた。 なぜわざわざフルスクラッチにするのか尋ねたところ、「囲い込み」「工数が膨らむから」と回答を受けた。
自社の利益の為に、無駄な費用をかけさせ、バグを生み、結果的に業務影響を発生させかねない提案は、私には、どう考えても悪としか思えない。

不具合・不都合の隠蔽

前職(同じくSIer)でも同様だったが、不具合を見つけても、ユーザー企業から指摘がない限り放置することが多くある。 いつから発生していたのかの調査や、リカバリーはどうするのか、といった対応の手間が大きいし、叱責される可能性があるから。 再構築プロジェクトで発生しがち。

現状維持志向によるスピード劣化

経験からの認識のため、偏っていることは重々承知しているが、体感している中では、学習・変化を続ける文化はほぼない。 このため、CI/CD,コンテナ,サーバーレスなどの技術や、アジャイル,スクラム等のプロセス、結果として開発スピードの高速化が出来ていない。
これは、開発スピードのアップ=工数削減となり、売上に関わる為に取り組まない、という側面もあるのかもしれない。 とは言え、言葉が通じないのでただ知らない(知ろうとしていない)という認識は変わらないが。。

(とりあえずは)以上