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雑多に色々

朝令暮改には判断に至った経緯やデータ、ファクトの共有が必要

朝令暮改」に限った話ではないんですけどね。

現職でよく聞く言葉の一つに「朝令暮改」があります。

命令や政令などが頻繁に変更されて、一定しないこと。朝出した命令が夕方にはもう改められるという意から。
▽「朝あしたに令れいして暮くれに改あらたむ」と訓読する。
朝令暮改(ちょうれいぼかい)の意味・使い方 - 四字熟語一覧 - goo辞書

【朝の時点で決定された方針が夕方に変わる】とは、現場からすればたまったものではないですよね。

「1日も経たない内に方針を変えるなんて、ちゃんと調べてから決めてるのか?」 「気分で決めてるんじゃないよ。」 そんな声が聞こえてきそうです。
私も前職ではよく思っていましたし、メンバー同士でそんな話をしていたものです。

ただ、現代のビジネス環境や社会は、不確実性が高くなっていて、変化が高速化していることは事実で。
そして、迅速に変化に対応できない者・組織は淘汰され、滅びゆくのもまた事実です。

故に、朝令暮改その物は悪ではない。です。

そう分かってはいても、どうにも腑に落ちないことが多かったんですが、今はそうでもなく、「ですよね」と納得性を持って捉えられています。

何の差なのかなーと考えてみたら、なんてことは無くて、「改める決定を下した経緯・理由・データを示し、納得性を持てるようにすること」が出来てるかどうかなんですね。 当然ながら、納得性が高ければ「気分で」とは思いにくい。ロジックが通っていれば、「あぁ、そうですよね」としかならないです。
それが、抽象的に、「状況が変わった」とだけ伝えられても、「いや、変わったんかもしれんけど、何がどう変わって、それによってどんな影響があると考えての判断なんよ」と言いたくなるし、言っても「状況が変わった」としか返事がなければ、納得なんてしようがないわけです。

情報発信の量もあるかもしれません。
現職では、代表がよくチャットで記事やデータを出しながら考えを書いています。 そこで思考・判断の基準や、参照しているファクト・データに触れられるので、思考の共有ができ、納得性が高まったいるのかもしれません。 そういう心理効果的な要素がありそう。

色々と当たり前のことを書きましたが纏めると…

  • 朝令暮改は悪ではない
  • 朝令暮改するなら「改める決定を下した経緯・理由・データを示し、納得性を持てるようにする」
  • ある程度頻繁に「思考」と「参照データ」を示しておく。
    • 参照データは、恣意的情報操作の多いメディアのデータではなく、政府や自治体等、ファクトとしての信用度の高いデータを使う

になるかと。
自分も忘れないようにここに記しておきます。