カンバンゲーム(2回目)とコイン流しゲームを社内でやってみた
やっとむさん作のカンバンゲームと、書籍「カンバン仕事術」にあるコイン流しゲームを社内の昼休み勉強会でやってみました。
カンバンゲームを前回やった時のまとめ
参加者
ほぼ前回と同じメンバー-1名で、自分を含めて4名でした。
-1名なのは、昼休みに打ち合わせを入れられて参加できなかった為。
今回の流れ
※弊社の昼休みは12:30-13:30の1時間です。
時間 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
12:40-12:45 | 準備 | 前回参加者のみだった為、説明は割愛 |
12:45-13:03 | カンバンゲーム | 第2ゲーム(設計・開発・テストあり) |
13:03-13:18 | ふりかえり | |
13:18-13:25 | コイン流しゲーム | |
13:25-13:30 | 片付けつつ口頭でふりかえり |
やっぱり時間は足りなかったですが、前回の反省を活かし、盛り上がっていてもタイムボックスはできるだけ守るようにしました。
カンバンゲーム
前回もやりましたが、今回も第2ゲーム(設計・開発・テストあり)をプレイしました。
ルールは前回で知っている状態なので入るのは早かったです。
それと、今回は自分を含めて4名だったので、自分もゲームに参加して、ターンの最初に作戦を話す時にアイデアやヒント的な事を言うようにしました。そうすることで参加者の発想が広がり、新たな気づきが生まれやすくなると思います。多少でも「こういう進め方・考え方もあるよねー」と言うと、発言や動きに変化や幅が出てきたりして面白いです。
ワークショップに限らず、勉強会の「引き出し増えてる感」が好きなので、この辺りを意識してみました。
ふりかえり
普段は皆付箋に書いてくれないんですが、何故か今日は書いてくれて、しかも数分しか時間を取らなかったんですが、結構数を書いてくれました。 何の変化があったんだろうか。。。
大体以下のような意見が出ました。
※前回感じたことも含めてふりかえってもらいました。
- ターンの最初に話合うのが良い
- 実際には任せっぱなしが多いので、皆で話合う機会はあっても良いと思う
- 1ストーリーずつ進めていたが、普段は纏めて進めている。ストーリーにお金が乗っているから1つずつ進めていたけれど、現実の案件としてそういう状況はあるんだろうか
- 現状の弊社だとあまりないが、、、 - 早くdoneにすることでユーザーレビューを受けられるようにして、早くフィードバックをもらうことでより良くしたりできる - サービス開発とかだと、早くリリースして売上化する必要があったりする。
- 金貨の数が多い方しか見ていなかったけど、金貨の数が少なくても工数が凄く少ないのがあればそっちを進めても良かったかも。
- doneに持っていくことを重視したので止まってしまうことがあったので、誰も止まらないようにできないかな
- マネージャー寄り目線で、実際にはフルスタック・オールマイティな人はいないのでどうやってクリアしていくかを考えないとなぁ
ちなみに、机の境目辺りにある5枚は僕の書いた付箋です。 これらは多分現状では参加者から出てこないかなーと考えた物を出すようにしました。 あんまりやると押し付けがましくなると思うので、どの辺りが丁度良いのかはまだ分かりませんが…。
それと、この場で解決できる必要はなくって、刺激を受けて課題に気付いたりできれば、この場の意味はあったのかなと思うので、結構良い線行ったんじゃないかなー。
コイン流しゲームについて
書籍「カンバン仕事術」にあるゲームで、WIP制限の効果を体験できるミニゲームです。 1回やってみたかったので、やってみました。
本当はカンバンゲームの第3ゲームをやりたかったんですが、時間があまりないと分かっていたので、サラッとできるこっちをやってみました。
ルール・進め方
細かいことは書籍を当たって頂いた方が良いですが、大体のルールを書いておきます。
- 用意する物
- 机
- コイン20枚
- ストップウォッチ(スマホでもOK)
- 遊び方
- 参加者の内半数が横に並んで座ります。
- 残りの半数は着席した人の後ろに立ち、ストップウォッチを持ちます。
- 2回プレイします。
- 1回目
- 座っている人
- 一方の端の参加者の前にコイン20枚を置きます。
- 最初の人が20枚全てを裏返して次の人へ回します。
- 最初の人が全てのコインを裏返したら、次(隣)の人がコイン20枚全てを裏返します。
- 更に次(隣)の人が、、というのを反対の端の人まで繰り返します。
- 後ろに立っている人
- ゲームスタート時にストップウォッチを開始します。
- 前に座っている人に対して、以下2つのタイムを取ります。
- 1枚目が裏返されたタイム
- 20枚全てをウォッチを裏返したタイム
- ホワイトボードにタイムを書いておきます。
- 座っている人
- 2回目
- 座っている人
- どちらかの端の参加者の前にコイン20枚を置きます。
- 最初の人が5枚裏返したら、次の人へその5枚を回します。
- そのまま5枚ずつ順番に全てを裏返して回してを繰り返します。
- 次の人は、前の人から5枚回ってくる度に裏返します。
- 同様に進めていきます。
- これを反対の端の人まで繰り返します。
- つまり、5枚のWIP制限を掛けている状況です。
- 後ろに立っている人
- 1回目と同じです。
- ホワイトボードにタイムを書いておきます。
- 座っている人
このゲームは、
- 1回目はWIP制限なしで全て終わるまで次のレーンに渡せない状況
- 2回目はWIP制限5で次のレーンに渡せる状況
の2パターンでタイムがどう変わるかを含めて、違いを体感してもらえる物です。
結果発表ーーー!
今回の場合、僕がストップウォッチ役になって、参加者の3名でコインを渡してもらいました。
結果として、タイムは↓のようになりました。
1回目(20枚纏めて) | 2回目(5枚ずつ) | |
---|---|---|
1枚目がdone | 40秒 | 12秒 |
20枚全てdone | 48秒 | 24秒 |
こんな1枚目のdoneだけでなく、20枚全てdoneもかなり早くなりました。
ふりかえり
ふりかえりの時間が殆ど取れなかったんですが、片付けながら↓のようなことを話しました。
- 2回目の方がメンバーの待ち時間も少ない
- 20枚一気に回されると、どれから手を付けて良いか一瞬迷う
- 実案件で細かく回していったことがあったが、変更や不備があった時に手戻りが酷かった。
- 粒度や独立性を見ながら回す単位を考えた方が良さそう。
最後に
今回は予めタイムボックスを決めていたことと、一度経験した人達が参加者だったこともありスムーズに進みました。
それと、ただプレイするだけではなく、ふりかえりの時間を取って共有すると、お互いの意見を交えることで理解が深まったり、気づかなかった観点に気づけるのが凄く大事なので、必ず振り返りの時間は確保すべきですね。
コイン流しゲームは5分程度で遊べるので、やってみることをオススメします。
以上です!