yuwji.hatenablog.jp

雑多に色々

2019/2/8 DevLove関西「Scrum Masterの現場」に参加しました

2019/2/8のDevLove関西「Scrum Masterの現場」に行って来ました。

devlove-kansai.doorkeeper.jp

前提

書籍以外でスクラムに初めて触れたのはは昨年6月にスクラム道関西で開催されたScrumBootCampでした。 その後も、仕事はウォーターフォールのみでスクラムは実務経験が全くない状態です。

全体的な所感

  • そんな状態なので、今回の発表者が「最初は【憧れ】で始めた」ことに凄く共感し、「【憧れ】しかないと失敗する」ことに「おぉぅ…」となり…。 【憧れ】だけじゃあかんねんで!
  • この時の挙手アンケートや帰り道での会話、転職活動での面談などで感じたのは、自社サービスの企業でもスクラムで進めていない会社だったり、ここ1年で始めた、という会社は多いらしい、ということ。
    • WEB系とか自社サービスってスクラムやXPでCI/CDもContainerもバリバリ使いこなしてるイメージを勝手にしたので、これは結構意外だなぁと。
    • 東京ではない地方だから、なんだろうか?
    • contaierでもそうやけど、東京がかなり先行して、大阪を含む地方は後からゆっくり、という流れは同じなのかもしれない。ネットで見てたり、勉強会で聞いてるだけだと強い人ばっかに見えてしまうけど。
  • SMとエンジニアの兼任はホンマにアカン
    • エンジニアもやってしまうと、タスクやインクリメントに注力してしまいがちで、そうすると「チームを支援して良くする」本来のSMの役割ができなくなる。
    • とは言え、SIer(人月商売)だと難しいよなぁ。
      • 『「SM」って何する人なん?毎月1人月取ってるけど。そいつにも作らせろよ勿体無い』的な話とかめっちゃありそう
      • ロール的には支援する人、なので、PLでもないし。
    • この辺りはプロジェクト開始前のスプリント0だったり、もっと前の受注活動・提案活動の中で、ユーザー企業・自社などのステークホルダーに説明・納得してもらうのが大事なんやろうな、と思う。
      • それが簡単に出来たら苦労せんわけですが。
  • エッセンシャルスクラムが良いらしい。
    • 早速買ってまだ2%しか読んでないけど既に良い感じがしている。

セッション

さて、以降、スライドに書いてることは書かず、口頭で説明されたことや所感をつらつらと。
※書いてる内容の理解が違うのでは?とかあればツッコミいただけると有り難いです。

スクラムマスターとは

中村洋さん(yohhatu)

0から始めた!スクラム導入から今日まで~初心者スクラムマスター奮闘記~

井内 聡さん(@superSatoshiKun) @フリュー株式会社 ソフトエンジニア

スライド

www.slideshare.net

補足・所感

  • 今のチームでやるまではスクラムやったことがなかった
  • イデアを組織に広めたいという人にも背中を押せれば良い
  • 社外コミュニテイで経験者・詳しい人に聞く、というのは大事だ
  • 憧れだけだと続かない。目的は非常に大事。
  • 社内勉強会でスクラムについて学ぶようにした
    • 忙しい時間を割いて参加している参加者に感謝を。上から目線だとダメ。
    • 対話・自分たちで考える時間を取る、宿題にして次回までにやる、などして自分事化する。
  • スクラム実践初期は可能な限り基本に従う
    • スクラムガイドから外れると途端に上手く行かなくなったりする
    • 例)スプリントレビューを別の既存ミーティングで代用したら、上手く行かなかった
      • 各イベントの目的から考えるの大事!
    • 守破離の守はめっちゃ大事ってことやね。
  • スクラムクイズが良さそう
    • メンバーのスクラムに関する知識不足・認識間違いを正し、目的の理解を促す。
    • 理解が深まると議論に繋がる。
  • スクラムマスターとエンジニアの兼任はキツイ

質問

  1. チームの反応は?
    • チームからやってよかったという声が多数
    • 全員が今後もスクラムやりたい
      • 透明性が高まっているのをメンバーも感じている
    • チームの外(上司)からは効果が見えないと言われる
      • 成果物しか見えず、チームの雰囲気などは見えづらい
  2. プロダクトオーナーはいる?どこの人?
    • ソフトチーム内のリーダーの人
    • 実際に要件を考えるのは企画の人
      • なので、POがGO/OKと言っても企画の人がひっくり返すことはあった
      • 対策としては、ソフトチームだけでなく、全チームでスクラムを採用した方が良いと思っている。
      • あとは、壁を作らずに話すこと。
  3. 勉強会は勤務時間中?
    • 勤務時間中
    • 1回1時間を6回実施した
    • 勤務時間中に勉強会をするにあたって、上司からはどんな効果があるかをめっちゃ聞かれた
      • が、その内とりあえずやってみようという方向になった
  4. 他チームとの進捗の共有はどうしている?
    • 各チームリーダーが話すミーティングがあるので、その場で。
      • どの機能ができたとかベース
      • 進捗%は話していない
      • いつ頃できるの?という問いにははウォーターフォール的に「いついつ出来ます」と答えている
  5. チーム人数は?
    • 会社的に機密事項
  6. スプリント開始前の説明はどうしたか?
    • 社内勉強会に参加していない人もいるので、短縮形で説明会をして、後はスクラムクイズで補完していった
  7. スクラムクイズネタはどう用意した?売ってたりする?
    • 自分で作った
  8. チームの規模が大きくなると、発言力の差や発言しない人が出てきたりするが、その偏りをどう解決したか?
    • メンバーが活発だったので、困ったことはない
    • 静かな人に対してはどう思う?など、声をかける

3年間の失敗から学んで、やっとスクラムに向き合う準備ができた話

遠藤 良さん @株式会社イーシーキューブ スクラムマスター/エンジニア

スライド

speakerdeck.com

補足・所感

  • これまでスクラムを導入しようとしたり、取り組んで来たが、色々と失敗してきたことを共有頂いたお話
  • これから始めようという方の助けになれば、とのこと。有り難い。
  • ポーチを付けた恰好で登壇されていた。
    • ポーチに付箋やデリゲーションポーカーなど、サッと出せると便利な物を入れて、身につけておくとめっちゃ良いらしい(良さそう)
  • 「頑張らなきゃ!」とプレッシャーがかかると、いとも簡単に既存の価値観・常識(WF的:スケジュールガッチガチ)が出てくる
    • 結果、ミーティングに時間がかかりすぎたり、パフォーマンスが悪くなってしまう
  • 単純にプラクティスやツールを導入しただけでは効果は出ない
    • どなたかの「心理的安全性が低いのにタスクボードやると人が辞める」という話を思い出した。。。
  • やり方(HOW)を変えるだけではダメ。考え方・価値観を変える必要がある。
  • スクラムマスターにタスクアサインしたらダメ絶対
    • キツイし、開発(自分のタスク)に入り込んでしまうので、チームを俯瞰して支援する視点が薄くなってしまう
  • ミーティングの休憩時間後の集まりが悪くて、激おこしてみたけど、声が震えてて、「可哀相だからちゃんとしよう」ってなった
    • そういうキャラ作り(天然でも)も大事よなー
    • 自分を開示することで心理的安全性を高める取り組みというか。
  • WEBツール上で見積もりとかしようとすると、空中戦になったりしがち。
    • ziraのチケットを印刷して見積もりすると良い感じになった
  • 心理的安全性ゲームは2500円くらい

質問

  1. WA(Working Agreement)どう作ってるか
    • 最初は週1回は乾杯しよーねとか軽いものを設定
    • 後はふりかえりで良かったことをチームが殿堂入りさせる
    • SMが殿堂入りはさせない(浸透していない・腹落ちしてないことがあるので)
  2. WAをリファインメントしてるか?
    • していない
    • WAが形骸化して見なくなったり、見ても気づかないふりをしたりし始めたらSMが指摘するべき
  3. (EP.3の)POが仕事してない(ふわっとしてて決めない)に対してどうした?
    • チームが「POに決めさせる」という動きをするようになった
      • POが決めないと進められないので、DEVがPOのケツを叩くような感じ
  4. 見ている方向を合わせるようにするには?
    • リリース直前で向くしかなくなる
    • SMがPOに「POがやるべきことだ」と声に出して言うようにした
  5. (EP.2)割り込みタスクが多いプロジェクトで、今ならどう振る舞う?
    • まずは終わらせる
    • スプリントを超えてタスクをやらない
    • 完了の定義をしっかり握って、終わった状態にする
    • 割り込み対策
      • 割り込み用にある程度見積もっておく
      • 正解かは分からない…(唯一解はないけど)
  6. 週数回程度のインターンがいる状況でどうやっていた?
    • そもそもスクラムではないけど・・・
    • シフトを見てスプリントプランニング
      • 学生でも価値が出せるチケットを渡す
      • それが、担当者が決まってるタスクになっていた
    • 今でも同じようにやるか?
      • 今からであれば、カンバンとして分けてやる

Dialog

  • SIerでもスクラムやりたいところが増えてきているらしい
  • 壁使ってない人が多かった。
    • WFな弊社でも、壁でタスクボードやると見える化出来たり、ワーク感が出て良い感じなので、壁は良いと思うんやけどなぁ。
    • ロッカーがあるのでやり辛い
      • マグネット式のホワイトボードシートをカットして貼る手もあると思いますです。(めっちゃ書きづらいけど)
  • リモートの人がいる場合、壁とか使えない。
    • JamBoardアプリで共有しながらやっているなど。
    • デジタルだと書きやすくて(速く書けて)良い。反面書きすぎてしまう傾向がある。
    • そういう意味では物理的なふせんの方が簡潔に書かないといけない強制力があって良い
    • ただし、めっちゃ小さい字でいっぱい書く人も現れる
      • 3行とか4行以内といったルール化が良いのかなぁ
  • コミュニケーション(支援)が難しい
    • 答え言いたくならない?
      • 答えは言わないようにしている
    • 実際、失敗して怪我をしないと分からない(腹落ちしない)面があるから。
      • 但し、大怪我したらダメなので、そこは見ておいて、かすり傷程度になるようにする
  • 実験大事
    • 実験出来る環境・文化にするのもホント大事だと思いますです。

以上だす。