退職2週間前に退職届けを提出した事例に見る雰囲気作りの重要性
何かタイトルが仰々しいな…まぁ良いか。
職場で、月末に退職することを2周間前(当月中旬)に申し出た人がいて、部門長や彼の上司など一部で結構怒っている人がいたり、物議を醸していました。 怒る気持ちも分かるんですが、モヤっとしたので思考の記録として残します。
ちなみに僕じゃないですよ。 僕は2年前から辞意を表明しています。
■2週間前に言うのはアリ?
法律(労働基準法・民法)的にはOK。
但し、弊社のように引き継ぎ作業が発生する場合は「常識的にはもう少し早く辞意は伝えるべき」ですね。
これまで退職していった人は何人もいますが、2週間前というのは聞いたことがなかったです。
引き継ぐ時間もないため、一部の方が怒ってしまうのも理解できます。
■何故2週間前まで伝えられなかったのか
ただですね、「何故ギリギリのタイミングまで辞意を伝えることが出来なかったのか」を考えた方が良いんじゃないかな、と思うのです。
だって、退っ引きならない理由があるかもしれないじゃない!
実は組織に問題があるかもしれないじゃない!カイゼンカイゼン!
というわけで、第三者として直接本人(辞める人)にヒアリングしてみた。
(実際上司でもないので第三者。)
- 単純に悩んでいた
- 身内で病気があり、そのことも今回の転職の要因になっているが、この事(身内に病気がある事)は会社では誰にも言ってなかった。
- これも、言うと仕事上不利になったり、不利益を被る心配があったからとのこと。
ヒアリングをしながら、彼にとってこの職場は全く信用できない「心理的安全性の低い」環境になっていたんだなと。 そして、心理的安全性の低さが今回の事例の原因のひとつになっていた、というのもゼロではないと思う。
■職場の雰囲気作りの重要性
最近ではワーク・ライフ・インテグレーションやワーク・ライフ・ミックスと言うように、一人の人間である以上、私生活と職業生活を切り離すことはできなくて、家庭や家族の出来事は仕事にも影響する。
それに、評価への影響やどう思われるかを気にして発言がし辛くなることが良くないのは最早当たり前の話だと思う。
本当に発言しやすい雰囲気を作るのって重要。 って失言多いんですけどね、僕も…。
■自分ならどうやる?
現状マネジメントしてないので、マネジメントする立場になったと仮定して、どうやって心理的安全性を高めて、メンバーが自分の気持ちや考えを出しやすくするのかを考えてみた。
- 1on1やる
- 評価に関わらないと必ず宣言する
- 前と言ってることが変わってても気にしない
- ヤフーの1on1にあった「アサインよりチョイス」って言葉がかなり気に入ってる
- どちらの立場でもやったことはないけど、良さそうなので取り入れたい。
- 転職を含めたキャリアの話をして良いと常に発信する
- 結構大事だと思ってて、転職を含める=市場価値を意識するってことで、外を意識しないままにメンバーはおろか組織全体の市場価値を下げてしまわないようにする効果もあると思う。
- あえて転職エージェントに行った感想とかを話して貰っても面白いかも。
- ちなみに、「転職を含めたキャリアの話が出来るべき」ってことは昨秋の社内ビアバッシュでも話をしていたんですが、全然浸透してない。
- 自分から堂々と話をした方が良いのだろうか。
んー、ありきたり感…
とは言え、目新しさとかではなく、ベターな手を思考錯誤しながらやってくしかないんだろうなー
■最後に
何はともあれ、彼の新たな門出を祝福しつつ、今後の発展をお祈りしますー。